このサイトは、いま話題の「楽天モバイル」が、どんなところが便利でお得なのか。何に注意すればいいのか。実際に使ってみての評価・注意点を本音で語らせていただきます。乗り換えの参考にしてください。

楽天モバイルって何?

楽天モバイル」 が何かと話題です。女優の米倉涼子さんや今田美桜さんが出演するCMで、通信料金が安く、全国で使えるとアピールしています。

確かにいま使ってるスマホ代は高い。できれば、月々の支払いは安く抑えたい。

で、「楽天モバイルって、どうなの?」と気になっている人も多いでしょう。

そもそも、楽天モバイルは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに続く「第4のキャリア(携帯電話会社)」として2019年10月に誕生しました。約半年間のプレサービスを経て、2020年4月から本格的に商用サービスを開始しました。

今までの楽天モバイルとは何が違うの?

実はこれまでも「楽天モバイル」というサービスがありました。2014年10月からの「楽天モバイル」はNTTドコモから回線を借りて「格安スマホ」としてサービスを提供していました。しかし、楽天モバイルの看板を掲げていますが、実態としてはNTTドコモの回線を売っているだけの「下請け」的なポジション。三木谷浩史社長は「(NTTドコモの)奴隷みたいなもの」と不満に感じていました。そこで、三木谷社長は自ら携帯電話会社として名乗りを上げ、全国に基地局を設置し「第4のキャリア」として通信サービスを始めることにしたのです。

料金プランはワンプランしかない!

これまでの携帯電話会社の料金プランは複雑で分かりにくく、そもそも「高い」という印象が強いです。「自分に合った料金プランを選べているのか」と不満に感じながら使っていた人も多いでしょう。携帯電話会社の料金プランは高いからと、格安スマホに乗り換えようと思っても、格安スマホも様々な料金体系が存在します。

楽天モバイルは月額1078〜3278円(税込)。たったひとつのプランしかありません。

スマホをたくさん使う人も、あまり使わない人も、たった一つのプランしかありません。

「たくさんの中から選ぶ」ということは不要です。そもそも選ぶ必要がないのです。しかも、4Gだけでなく5Gも使えます。

2022年7月1日からは料金プランが一新されます。

これまでは0〜3278円という、1GB以下は0円で使えましたが、7月1日からは月間3GB未満なら1078円、3~20GBは2178円、20GB以上は3278円という段階制が導入となります。「余り使わない人」も「いっぱい使う人」も、全国民が安くなるプランとなっています。

料金プランについて詳しく

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本当に使い放題なの?

楽天モバイルでは「データと音声が使い放題」という点をアピールしています。

ただし、ここには条件が存在します。

まず、楽天モバイルが自社で街中に建設した基地局(アンテナみたいなものです)のエリアであれば完全にデータ通信が使い放題になります。スマホの通信だけでなく、モバイルWiFiルーター的に使える「テザリング」でも使い放題です。完全使い放題なので、自宅で固定回線的に使うということも可能です。

一方、楽天モバイルがまだ基地局を建設できていない場所ではau(KDDI)の基地局を借りてデータ通信を行います。こういった場所を「パートナー回線エリア」と呼びますが、月間5GBしか使えないという条件が存在するのです。ただし、5GBを超えたとしても、最大1Mbpsでの通信は使い放題で可能です。動画なども視聴できますが、ちょっとストレスを感じる速度であることは間違いありません。もし、ストレスで耐えられないという時は1GBを660円で追加購入することもできます。

NTTドコモ、au、ソフトバンクに比べてどれくらい安い?

使える場所ってどうなっている?

実際に筆者は楽天モバイルを契約し、日常生活で使っています。東京都の23区内に在住し、仕事で都内を出歩いていますが、ほとんどのところで通信が可能です。もちろん、楽天モバイルが自分たちで建設した基地局での通信ですので「完全使い放題」です。自宅では固定回線的に大量にデータ通信しています。

ただし、地下鉄や地下街でも楽天のネットワークにつながるようになってきています。ただし、一部はまだauネットワークにつながってしまいます。地下鉄で通勤・通学するという人は注意が必要です(通信は可能ですが、パートナー回線エリアのため、月間5GBの制限がある)。

2022年8月予定
2022年8月予定
2022年8月予定

「楽天回線エリア」は広がっていくの?

楽天モバイルは2026年までに全国に2万7397局の基地局を建設すると、総務省に計画書を提出していました。現在は5万近い基地局が稼働しています。人口カバー率は97.2%までに広がっています。

しかし、既存の携帯電話会社3社では、全国で人口カバー率99%以上を誇ります。ソフトバンクは全国に23万局、KDDIも20万局、基地局があると言われています。果たして、楽天モバイルが他社に負けないくらいのネットワークを構築できるかが注目と言えそうです。

どんなサービスがあるの?

楽天モバイルのイチオシサービスが「Rakuten Link」です。いわば「楽天モバイル版LINE」と言える多機能な「スーパーコミュニケーションアプリ」です。

Rakuten Link同士の通話なら世界中、どこから通話・メッセージしても無料で利用可能です。また、最大100人でのグループチャットができ、メッセージだけでなく、写真や動画、ファイルのやりとりができます。

世界66の国と地域で電話やSMSが使え、海外渡航時に着信料金が発生しません(他の携帯電話会社の場合、着信をするとそれだけで1分数百円、取られてしまうことも)。

また、最新ニュースやクーポンなども配信されます(Android版のみ)。

楽天モバイルとしては、将来的にはゲームやクラウド機能などを提供する考えのようです。

条件・解除料ナシ? いつでも辞めていいの?

これまで携帯電話の契約というと「2年縛り」と呼ばれるものがありました。一度、料金プランを契約すると2年間の更新期間が設定され、途中で解約しようとすると1万円近い「解除料」が請求されていたのでした。これによって「今、契約している携帯電話会社を辞めたいけど、辞めるとお金がかかるからしばらく使い続けよう」ということになっていました。

総務省ではこうした「2年縛り」のルールを見直させました。これにより「解除料」を取らない携帯電話会社が増えてきました。

楽天モバイルには、こうした「2年縛り」のルールは一切、ありません。いつでもやめたい時に解約できる、とても親切な携帯電話会社です。

とりあえず、今のところは1年間の無料キャンペーンが適用され、いつでも辞められるので、お試し的に契約してみるといいでしょう。

楽天スーパーポイントが貯まりまくり

楽天における最大の魅力は「ポイントサービス」です。ネットショッピングやクレジットカード、銀行、トラベルなど、ありとあらゆるものに「楽天ポイント」が付与されます。買い物してポイントをもらい、そのポイントで買い物するという楽しさがあります。楽天にはありとあらゆるサービスがあり、世間では「楽天経済圏」とも言われています。

楽天モバイルでも月々の支払い100円につき1ポイント付与されます。また、楽天モバイルを契約してれば楽天市場でのお買い物ポイントが+1倍にもなります。2022年7月から6倍もポイントが貯まります。

また、貯まったポイントは月々の携帯電話代金の支払いにも利用可能です。楽天経済圏にどっぷり使っている人にとっては相当、お得に使いこなせそうです。

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楽天モバイルは、楽天スーパーポイントが貯まる!使える!

安くて魅力的だけど「弱点」もあるでしょう?

月額3278円でデータ通信と通話が使い放題!と良いことづくめの楽天モバイルですが、当然のことながら弱点もあります。やはり、生まれたばかりの携帯電話会社ということもあり、自前で建設している基地局が他社に比べて圧倒的に少ないです。これによってauのネットワークにつながる場所が多く、毎月割り当てられている5GBをすぐに使い切ってしまう可能性が極めて高いです。5GBを超えた後は1Mbpsという速度になりますが、かなりストレスに感じることでしょう。

「自分の行動範囲が楽天モバイルの自前エリアか」をしっかりと見極める必要があります。

また、既存の携帯電話会社3社は、地震や台風、大雨などの災害対策に相当な人とお金を注ぎ込み対策を準備しています。楽天モバイルにはそうした災害に対する具体的な動きは見られないので、いざというとき、不安かもしれません。

NTTドコモ、au、ソフトバンクから乗り換えたい!

「月々の支払いが安くなりそうだし、今の携帯電話会社から楽天モバイルに乗り換えてみようかな」という人、多いんじゃないでしょうか。

今、契約している携帯電話会社から、今、使っている携帯電話番号をその引き継げるのが「ナンバーポータビリティ(MNP)」という制度です。

今、契約している携帯電話会社のウェブサイト、コールセンター、あるいはショップに出向き「ナンバーポータビリティの手続き」をお願いします。「いまより最適なプランをご紹介しますよ」とか「サブブランドへの移行はどうですか」「ポイントを付与しますよ」などの引き留め工作に合うことでしょう。それらに耳を傾けることなく、MNPに必要な番号を発行してもらってください。かつてはMNPをするのに3000円程度の手数料が必要でしたが、いまでは無料でMNP手続きができます。

電話だけでなく、ウェブサイトでも簡単にMNPの番号を発行してもらえます。

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他社からのお乗り換えも携帯電話ナンバーポータビリティ(MNP)で番号はそのままお使いいただけます

楽天モバイルでiPhoneを使いたい!

アップルのiPhoneは日本で大人気です。ソフトバンクを皮切りにau、NTTドコモも相次いでiPhoneを扱い始め、日本におけるスマホユーザーの半分近くはiPhoneを使っていると言われています。

2021年から楽天モバイルでもiPhoneを扱い始めました。しかも、3社で扱われているiPhoneはアップルが販売する値段よりも高めに設定されているのですが、楽天モバイルはアップルとほぼ同等、3社に比べると安価な価格設定がされていることが多いです。

「iPhoneをできるだけ安く買いたい」というのであれば、楽天モバイルで購入するといいでしょう。

楽天モバイルとiPhoneについて詳しく

楽天モバイルにはどんなスマホがあるの?

iPhoneだけでなく、Androidスマホのラインナップは充実しています。

日本メーカーであれば、シャープ(AQUOS)、海外メーカーでは、OPPO(Reno)、Redmi(Xiaomi)などが揃っています。

なかでも注目は楽天モバイルオリジナルスマホです。持ちやすいサイズ感の「Rakuten Hand 5G」、大画面が魅力の「Rakuten Big s」など、他社にはないスマートフォンを購入することができます。

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いま、使っているスマホをそのまま使えるの?

これまで使っていたスマホをSIMロック解除し、そのまま楽天モバイルで使いたいところですが、残念ながら、あまりお勧めできません。実はスマホ側が楽天モバイルのネットワークにきちんと対応したものを使ったほうが望ましいようです。

「自分の持っているスマホはそのまま使えるか」を楽天モバイルのサイトで一度、確認した方が良いでしょう。もし、対応していない場合は、楽天モバイルで購入しましょう。

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