3社よりどれだけ安い?

2018年夏、菅義偉官房長官(当時)が講演会で「日本の携帯電話料金は世界に比べて高すぎる。4割値下げできる余地がある」と発言。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの人たちが真っ青になったと言います。

菅官房長官の頭の中には、これら3つの携帯電話会社に対抗する存在として「楽天モバイル」が頭の中にあったのでしょう。3社では寡占状態となり、なかなか料金競争をしない中、「第4の携帯電話会社」として、楽天モバイルが携帯電話業界に新規参入すれば、料金競争が進み、「4話割値下げ」に近づくと判断したと思われます。

そんな、菅官房長官の期待を一身に背負い、楽天モバイルは2019年10月に携帯電話サービスを開始します。当時はまだ基地局も限られていたため「無料サポーター」を募った無料サービスを提供。2020年4月からは、月額2980円「Rakuten UN-LIMIT」をスタートさせます。

 では、このRakuten UN-LIMIT、既存の3社と比べるとどれくらい安いのでしょうか。実際に各社の「使い放題的プラン」で比較したのが下のグラフです。

NTTドコモ、au、ソフトバンクの使い放題的プランが7000円近い値付けなのに対して、楽天モバイルは3000円以下です。菅官房長官の期待する「4割値下げ」どころか3割程度の料金プランを実現してしまいました。

楽天モバイルは新規参入ということで、最新で安価な技術を使えるという強みがあります。一方、既存の3社は確かに見た目の料金プランは高めですが、ここには全国2000店舗以上というキャリアショップ網の運営コストも加味されています。いつでもどこでも、困ったときにはすぐに対応してくれる「ショップのお姉さん、お兄さんたちの顧客対応」や、災害時の対応なども、この料金プランに含まれているのです。

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