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Rakuten BIGレビュー「カメラ内蔵ディスプレイは未来だ」

 

楽天モバイルは5Gサービスの開始に合わせて5Gスマホ「Rakuten BIG」を発売しました。同社のオリジナルスマホ「Rakuten Mini」は3.6インチというコンパクト設計でスマッシュヒットを飛ばしましたが、オリジナルスマホ第2弾となる「Rakuten BIG」はその名の通り、6.9インチという画面の大きさが魅力です。

 特に注目はスマホの枠いっぱいに画面が存在しているという点です。これまでもスマホの枠いっぱいに画面があるという機種は当たり前のようにありました。ただ、そういった機種には、画面にカメラの穴が空いていたり、画面上部が凹な感じに切り欠きがあるものがほとんどでした。

 しかし、Rakuten BIGの場合には、そうしたフロントカメラの穴や凹がありません。なぜなら、Rakuten BIGは世界初となるフロントカメラ内蔵ディスプレイを搭載しており、フロントカメラがディスプレイの中に収容されてしまっているのです。

画面上部に四角い色違いの部分にカメラが収納されているようだ

 実際にディスプレイの上部をよく見てみると、フロントカメラが埋め込まれているのか、他の部分とは違った光り方をする四角部分があります。おそらく、この中にフロントカメラが埋め込まれていると思われます。

 実際に動画などを表示していも、その四角の部分は目立つことなくちゃんと表示されます。

フロントカメラで自撮りをしても、他のスマホと何ら変わらない画質で撮影できています。フロントカメラがあるのに存在しないように見えるのがかなり面白く、また未来っぽくあります。

 もう一つ、画面の特徴として注目なのが、指紋センサーもディスプレイに内蔵してしまったという点です。スマホを使い始める際、親指などを画面の下部に押し当てることで指紋を認証し、ロックを解除してくれるというものです。つまり、Rakuten BIGのディスプレイは指紋センサーとフロントカメラという2つの部品を内蔵しているのです。

指紋センサーを内蔵したディスプレイ

 6.9インチという大画面ですが、パッっと見は実にすっきりとした印象となっています。

 実際に持ってみると、確かに横幅もそれなりのサイズであるため、手の小さい人には扱うのがちょっと大変かもしれません。気になる人は店頭などで購入前に確認するといいでしょう。

カメラに関しては

約800万画素(超広角) 

約6400万画素 (広角)

約200万画素 (深度測位) 

約200万画素 (マクロ)

という組み合わせになっています。背景をぼかした撮影、マクロ撮影、超広角でも被写体をくっきりと撮影できるなど、マルチなシーンで活躍してくれます。被写体だけをカラーにして背景だけはモノクロにするといった撮影も可能です。

デジタルズームは10倍まで対応しています。

カメラは4眼となっている

5Gに関しては、Sub-6だけでなくミリ波にも対応しています。ただ、楽天モバイルの5Gネットワークは全国でも21スポットしかなく、都内に限って言えば14スポットしかありません。それも世田谷区と板橋区のみという超限定的なので、その周辺に住んでいる人以外は5Gを体感する機会はあまりなさそうです。

チップセットはSnapdragon 765Gとなっています。ゲームなどをしても申し分のない操作性となっており、幅広い用途に耐えられそうです。Snapdragon 765Gは多くのスマホメーカーが採用する人気のチップセットとなっています。

製造メーカーは中国のZTEですが、おサイフケータイにしっかりと対応しています。楽天Edyをはじめとして、モバイルSuicaも使えるのはかなりありがたいです。

ちなみにRakuten BIGはeSIMのみ対応となっています。SIMカードをいろんな機種に差し替えて使いたいという人は注意が必要です。一度、eSIMにしてしまうと、他機種で使いたいときは3000円のSImカード変更料が発生してしまい、経済的はありません。気をつけましょう。

本体カラーはブラック、ホワイト、クリムゾンレッドの3色ありますが、クリムゾンレッドは11月以降の発売となります。ちなみに筆者はブラックを購入しましたが、背面に指紋がつきやすい感があります。ホワイトを購入した人は「指紋が目立たない」と言っていたので、指紋が気になる人はホワイトをお勧めします。

エリアが狭く、なかなか5Gを体感するのは難しいですが、とにかく大画面でゲームや動画を楽しみたい人には最良の選択肢ではないでしょうか。

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